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【ふなっちゃん通信】 Vol.17 富士山を眺めながらの山歩き

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葛城山山頂からの富士山(2009年1月13日撮影)

 私もこんな仕事柄、どこに行っても富士山の山頂がちょっとでも見えたりするとやはりうれしくなります。東京の都心から見える富士山、ドライブをしていて高速道路から見える富士山、先月も書いたように飛行機から見える富士山…。もともと私は若い頃からの登山家ではありませんが、ちょくちょくと山歩きなどをするようにもなりました。そうすると、登った山の頂上から富士山が見えたりすると、疲れも吹き飛びお昼ご飯に持ってきたパンやおにぎりが一層美味しくなるものです。不思議ですが、富士山にはそんな力があると思うのは私だけではないはずです。

富士山を見ながら歩く。富士山を望む道を歩く。富士山を眺めるために歩く。これはすごい贅沢な時間ですよね。そんな場所が日本には結構ありますが、今月はこの富士山を見ながら歩く山歩きをテーマにしたいと思います。

最も遠くから望めるのは和歌山県!

静岡県内では、結構色々な場所で富士山を姿を望むことができますよね。伊豆半島からはもちろんですし、浜松からも見ることができますよね。私は伊豆半島のおへそ、ともいうべき葛城山から遠望する富士山が非常に好きなんです(写真1枚目)。

麓から歩いて小1時間…頂上から見渡す駿河湾と、その向こうに海抜0mから3776mまでの美しいカーブを一望できます! …まぁここは麓から頂上までロープウェイがあっちゃったりするもんですから、のんびりそれに乗って頂上で撮影しちゃったりするんですけどね(笑)。なににせよ、やっぱり山の上から眺める富士山は最高ですよ。

ところでこの富士山を遠望することができる最も遠い場所ってご存知ですか?私はよく講演する際には話すことなんですけど、愛知県でも三重県でもなく遥か西の和歌山県なんです。その距離実に322.6km!

妙法山(みょうほうざん)という山から見えるそうです。私はまだこの地を訪れたことはありませんが、和歌山県の著名な写真家の方が、撮影に成功されたそうです。伊勢志摩の湾の遥か向こう側に富士山の円錐が水平線上に…嗚呼、なんとうらやましい!!ぜひとも行って登って見たいですね。

ちなみに第2位の遠望の地は福島県、富士山の見える北限の地です。以前は日山(ひやま)という山からが最遠とされていたそうですが、2001年に麓山(はやま)という山からの撮影が成功したそうです。いずれにせよ阿武隈山地の展望台と称されるこの山の山頂から、富士山も眺めるなんてやはり贅沢ですよね…行ってみたいものです。

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富士山の周りを歩こう!

遠くの話ばかりになってしまいましたが、富士山の周りには非常に多くの山並みがありますよね。「愛鷹山」、「足柄山」をはじめ伊豆・箱根の山々、北側の御坂山系、西の天子山塊、どこの山を歩いても秀峰を眺めるに楽しい山々ばかりです。こんなに近くにこんなに素晴らしい山々があるんですもの、ちょっと足を運んでみてはいかがですか?もちろん本格的な山歩きをしない方でも、行けるところもありますよ。例えば身延山とか河口湖の天井山とかは、先ほど紹介した伊豆葛城山と同様にロープウェイでいけちゃいますから。

ちなみに今月の2枚目の写真は、山梨県と神奈川県県境にある「鉄砲木の頭(てっぽうぎのあたま)」という山から撮影した富士山です。別名明神山と呼ばれるこの山からは、妙に安定感のある大きな富士山のすそ野に山中湖が広がっているのですが、なんといっても素晴らしいのは車を止めて頂上までが歩いてたったの15分!ちょっとがんばってカヤ原を歩けば、非常に開けた眺望の素晴らしい山頂に着くことができるんです。

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鉄砲木の頭からの富士山(2014年11月13日撮影)

もちろんちゃんと山歩きをしてこの景色を楽しみたい方にも、山中湖の外周がぐるっとトレッキングコースになっていますし、それぞれに登山道もちゃんと整備されているので、楽しい山行をすることができます。

また、もう少し富士山の北側に行くとカレンダーなどで数多くの写真が採用されている有名な「三ッ峠」、一ヶ岳から順に登る修験の道「十二ヶ岳」、ダイヤモンド富士の撮影で有名な「竜ヶ岳」、西に行けば朝霧高原の広大さを感じることができる「毛無山」、もう本当に名前をあげたらきりがありません。

春になれば、麓から見れば富士山は春霞に隠れやすくなります。そんな春霞の上に頂を出している富士山を、どこか違う山からおにぎりを食べながら望んでみてはいかがでしょうか?

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