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【ふなっちゃん通信】 Vol.3 富士山クリーンプロジェクト2013開催!

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(富士山クリーンプロジェクト清掃活動  2013年10月27日撮影)

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(富士山クリーンプロジェクト清掃活動  2013年10月27日撮影)

富士山クリーンプロジェクト2013開催!

ようやく富士山初冠雪の便りも届きましたね。富士山麓の森の冬支度も着々と進んでいます。先日北麓の森の中で偶然ニホンリスと出会いましたが、すでに冬毛に変わっていました。

10月27日に、富士山クリーンプロジェクト2013が晴天の富士山麓で開催されました。午前中のトレッキングプログラムにはじまり、野口健さんらによるトークショー、そして近年の清掃活動では稀になった大量廃タイヤ不法投棄現場での清掃活動。ご参加いただいたみなさんはかなり充実した秋の一日を過ごして下さったのではないでしょうか?私も当日の富士山クラブ環境教育スタッフとして、みなさんとご一緒できたことを本当にうれしく思います。

今回はその清掃活動現場について、そしてこの現場で活動して下さったみなさんについて、私が当日思ったことを書いてみたいと思います。

不法投棄現場について

活動当日、みなさんが到着される前に富士山クラブのスタッフのみなさんは、活動現場の下見を行います。みなさんが安全に、思いっきり活動ができるように、事前に注意しなければならない場所などを確認したりするのですが、正直に言うと私はこの時に安全確認を怠ってしまうのではと思うくらいに(もちろん怠っていませんが)悔しくてなりませんでした。

「まだこんなところが、こんなにわかりやすい場所にあったのか…」

富士山クラブが富士山麓の不法投棄問題に本格的に着手して10年。富士山クリーンプロジェクトも通算7回目。日本一の麗峰富士山に捨てられたごみのために、どれほどの多くの方々の手が泥だらけになったことか。どれほどの汗が、富士山麓の地下に浸み込んだことか。そしてどれほど多くの場所からごみが消えたことか。にもかかわらず、見てすぐにわかるほど明らかに数十年前に投棄された廃タイヤの山(写真上)が今回の活動現場と知った時、怒りと憤りと悔しさでいっぱいになりました。

そもそも富士山麓に限らず、よく不法投棄されてしまう場所は

  1. 車で入ることができて
  2. 街灯などが無い
  3. 道路から下方に谷があり捨てやすく
  4. 投棄したあとにはすぐに逃げられる
  5. 人目につかない場所

と言った場所です。今回の現場はまさに不法投棄のお手本とも言える場所。富士山麓のかなりの場所をこの目で見てきましたが、もしかするとまだ見つけられずにいるこういった場所があるのかも知れません。

活動にご参加いただいたみなさんについて

そんな現場に着くや否や、廃タイヤの山の最前線に入る人、列を作ってリレーで運び出す人、泥だらけでトラックに積み込む人、廃タイヤの山の周辺を汚す別の不法投棄を見つけ出し拾う人、小さなガラス片やポイ捨てごみも見逃さずに丁寧に拾い上げる人、拾ったごみの分別を細かくチェックしている人、捨てられているごみに怒りをこめて子どもと一緒に拾う人、そんな大人たちと一緒に過ごす子どもたち。着ている物が泥だらけになることも厭わずに、最後まで丁寧に活動して下さったおかげで、ご覧のとおり!(写真下)

富士山クラブのおいちゃん(大井英明さん)は口癖のようにこう言います。

「人の手で汚した場所は、人の手できれいにするから意味がある」

そもそも今回のような大量の不法投棄がある場所は、成果重視で言ってしまえば重機などでバッサバッサと片付けてしまう方がいいという意見もあります。しかし地元の自然を愛する人が、その手を汚したり、スポンサードしたり、サポートしたりする地道で地味な活動は、必ず誰かが見てくれているものです。今回の場合も、現場にきてくれた多くの子どもたちがこうした大人たちの姿を見てくれました。きっと幼い心なりに、何かを感じてくれたのではないでしょうか。

「人の力の結集は、成果以上のものをきっと生み出す」

もちろん成果は重要なことですが、成果の出し方にもきっと色々あると思います。世界文化遺産となった富士山の自然を守るその「まもりかた」のひとつに、みなさんの手を汚し、富士山に浸み込むみなさんの汗というボランティアによる方法があるとあらためて確信することができました。ご協力ありがとうございました!

ところで、みなさん「あの大量のごみはどうなったんだろう…?」と、WEBで公開されるのを今か今かと待ちわびていることと思いますが、実はこの原稿を書いている11月12日現在、いまだ発表できずにおります。大変申し訳ないのですが、もうしばらくお待ち下さい。その理由は・・・次回のふなっちゃん通信でご報告したいと思います!

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