【ふなっちゃん通信】Vol.24 富士山クリーンプロジェクトは楽しんでいただけましたか?

今年の「富士山クリーンプロジェクト」も終わって早いものでもう年末ですね。このページ上でもすでに皆さんの活動の様子がレポートで報告されていますが、本当に当日は楽しい活動ができましたね。私も活動を微力ながらお手伝いさせていただき、みなさんと一緒にまた少し富士山にいいことができました。

あらためまして、ご参加いただきました参加者のみなさん、活動を安全に運営してくださいました認定特定非営利活動法人富士山クラブのみなさん、活動を滞り無く運営してくださいましたクリーンプロジェクト事務局のみなさん、活動に際し多くのご支援やご協賛、バスの運行、お弁当のご手配等にご協力いただきました協賛企業各社様、楽しい時間を過ごすことのできた会場をご協力くださいました富士山YMCA様、回収したごみの処分に汗を流してくださいましたセキトランスシステム様、そして明るく楽しく活動に汗を流して参加者を盛り上げてくださいました野口健さん。その他このプロジェクトに関わっていただいたすべてのみなさん本当に、本当にありがとうございました!

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山積みのごみのまとめ作業 富士山クリーンプロジェクト2015(2015年10月17日撮影)

清掃活動を振り返って

ちなみに…まだご報告をこのページ上ではしていませんでしたね。

富士山クラブの大井さんからのご報告で、今回のプロジェクトでみなさんによって回収することのできた富士山のごみの量は、なんと…

  4380 kg !!

とのことでした!大きなごみから小さなごみまで、みなさんの手によって丁寧に回収され運搬されたごみを、富士山から4トン以上いっぺんに無くすことができました。一度の活動でこれほどの重量を回収することができるのも、近年の富士山ではだいぶ少なくなってきています。私が富士山に関わり始めた頃にはこれくらいの数字はいつでもよく出していたものですが、今では珍しくなりつつあるのはうれしい限りですね。

ただ、昔に比べるとおそらく増えている量もあるんですよ。それは活動に参加してくださった方が流した汗の量と、動かした手の数、運ぶ手間、不法投棄に対する怒りの量、これは増えているような気がします。拾うだけから掘り返す作業に増えたことで、参加してくださっているみなさんの運動量は細かくなりつつも増えたかもしれません。近くに運べばトラックがあったのに、奥まで行かなければ拾えなくなっているからトラックまでの距離も増えましたね。不法投棄やポイ捨ては許さないぞ、増やさないぞという気持ちは、不法投棄やポイ捨てごみの量を減らしてくれているのかもしれません。

変わらないのは…富士山のごみ問題に真っ向勝負を続けている富士山クラブさんの取り組みへの姿勢、そしてこの活動に参加することで少しでも富士山のためになりたいと思ってくださるみなさんの気持ち、それから野口健さんの底抜けに明るいテンションとユーモアかな(笑)

 実は…冬は絶好のごみひろいシーズン!

冬はやっぱりこたつに入って暖を取りながら、みかんでも食べて外のピューピュー吹いている北風の音を「寒いね〜」なんて言いながら過ごしたり、鍋でもつつきながら雪見酒を楽しみテレビを見ながらのんびり過ごしたり…イエイエ、冬こそやっぱり外出でしょう!温かいウェアを着込んで雪合戦やソリ遊びを楽しんだり、もちろんスキーやスノーボード、スケートといったウィンタースポーツだけでなくイルミネーションを楽しんだりワカサギ釣りを楽しんだりと、いっぱい楽しいことがありますよね。

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ヤブに隠れていたたくさんのポイ捨てゴミ(2015年11月28日撮影)

そんな中、実は冬はごみひろいがとってもやりやすい時期なんですよ!「何も寒い季節に外に出てごみなんか拾わなくったって、温かいシーズンに拾おうよ」という声が聞こえてきそうですが…そんなことはありません!冬こそ、冬だからこそごみひろいのシーズンです!!

2枚目の画像を見てみてください。先日富士山麓で見つけたポイ捨てごみ。なんてことはないちょっと拾えば済む程度のごみですが、この場所はこれまでに何度もごみひろいを実施している場所ですが、残念ながら拾いもらしていたんですねぇ。なぜってこの場所は、夏になると暖かい季節は鬱蒼と葉や草が茂った場所なんです。捨てられているごみを見てもかなり古い時期のもの。周辺はごみひろいの成果もあってほとんどポイ捨ても見つけられないほどにきれいになったのに、冬になるとこうした隠れキャラが顔を出していました。

鬱蒼とした茂みは富士山麓に棲息している多くの生き物たちにとって大切な場所でもあります。特に茂みを利用している野鳥も数多いですし、小さな昆虫たちの隠れ場所であったり、雨露をしのぐ場所としても使われています。そんな茂みも冬になれば葉が落ちて、森の奥まで見渡すことができます。そんなところで昔捨てられたのか、それとも隠されるように捨てられたのかはわかりませんが、今まで見つけられなかったごみたちが顔を出しているのを発見することができるのは、やっぱり冬なんですね。しかも冬にはごみひろいの時に注意しなければならないスズメバチや蚊、ヘビなどの危険生物との遭遇も大幅に減少しますから、ごみひろいを安全にやるには絶好の季節なんですよ。…寒いですけどね(笑)だったら太陽の出ているうちにやればいいだけです!!

冬こそやれるごみひろいで、キレイな富士山をもっとキレイにできるんです!

…え? 一人でやるのは恥ずかしい? どうやってはじめたらいいかわからない?

そんな時にはこの富士山クリーンプロジェクトを支えてくれている富士山クラブさんですよ。毎月定例で清掃活動をされています。安心して気軽にご参加できる素晴らしい活動ですので、ぜひご参加いただけるとよいと思います。その他にも自治会での取り組みや各種団体も実施していると思いますので、自分一人でやってもなーとお思いの方はぜひ、色々と探してみてくださいね。

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